「地域の特産品ゆずを守りたい」その思いが生んだ、おいしいスイーツ 兵庫県産ゆずのベイクドチーズケーキができました
1.兵庫県の中央に位置する神河町の特産品は、山間の傾斜地を活用して栽培している「ゆず」
一時期は92軒あった生産農家は減少しましたが、大切に育ててきた地域の特産品を守りたいと、今も27軒の農家が栽培を続けています。収穫したゆずは冷凍果汁にして出荷されますが、ジュースやジャムなど用途は限られており、ゆずの加工場を運営する神崎フード様は、果汁の新しい販売先を探していました。
2.コープこうべ様との地域応援の商品づくり
冷凍ケーキを製造する五洋食品産業様と当社は、食を通して地域の活性化を応援する取り組みに力を入れており、各地の生協様に特産品を使った商品の開発を提案していました。
この度コープこうべ様より神河町の特産品のゆずを紹介いただき、商品の開発に取り組むことになりました。
2022年11月1日、神河町の神崎フードを関係者が訪問。
「地域の特産品を守りたい」という神河町のみなさんの思いと「ゆずを活用して生産者を応援したい」という三者の思いがひとつになり、新商品の開発が始まりました。実際に神河町を訪れ、特産品であるゆずを守りたいという地元生産者の熱い思いを共有したことで、一致団結して商品開発を進めることができました。
3.五洋食品産業様の開発チームが、ゆずの風味を生かすために苦労したのは果汁の配合量
果汁を入れすぎると食感や、風味にも影響が出てしまうため、ゆずの風味を最大限に引き出し、安定した生地ができるように配合量を調整しました。最後にゆずナパージュ(ゼリー状のソース)を塗って、酸味と風味のアクセントがでるように工夫しました。
4.9割以上の方から高評価を得られました
何度か試作を繰り返して持って行った「コープ商品 わいわい会議」では、1度目の試食で「ゆずがよく効いている」「果汁を多く使用しているため、風味がよく、チーズと合っておいしい」「ゆずの酸味とケーキの甘味のバランスがいい」など、9割以上の方から高評価を得られました。