~受け継がれてきた昆布漁を、よりよい形で次世代に受け継ぐために~
広尾町星屑昆布活用PJ第二弾 生活協同組合コープさっぽろ組合員さんと一緒に作る“誰かに教えてあげたい”「濃厚つゆ」を発売いたしました
当社は持続可能な社会の実現に向けた取り組みの一つとして、食のビジネスを通じて、地域の生活者・取引先様の皆様と共に、地域課題の解決に向けた取り組みを推進しております。
当社は北海道支社の地域創生取組に於いて、北海道広尾町で漁師を営む保志様と、昆布漁が抱える課題解決および地域産業の発展に向け、元は捨てられてしまう「屑」と呼ばれる昆布の端材を粉砕加工した「星屑昆布」(商標)を活用する取り組みを行っており、このたび生活協同組合コープさっぽろ様、株式会社にんべん様、当社が力を合わせて商品開発プロジェクトを結成し、北海道製造・北海道産原料にこだわった新商品“誰かに教えてあげたい” 「濃厚つゆ」を発売いたしました。
■ 経済的にも・生活的にも、昆布漁を志す若者が増えない構造的な課題
昆布漁は、漁期間3ヶ月のうち天候などによって出漁できるのは数日間程度、また、製品化の際に出荷できないロスが多く、水揚げから出荷まで時間と手間がかかる割には利幅が少ないという課題を抱えており、低価値原料に一手間加え付加価値を与えて商品価値を最大化することが求められています。
当社は、過去から受け継がれてきた昆布漁をよりよい形で次世代に受け継ぐために、業界の垣根を超えたあらゆる取り組みを考案し、実践していく必要があると考えおり、昆布の魅力や産業発展の可能性について、広尾町漁師と地域活性化に向けた商品開発の取り組みをさせていただいております。
■ 生活協同組合コープさっぽろ組合員さんと一緒に作る取り組み
この商品開発プロジェクトでは、生活協同組合コープさっぽろ組合員さんの「北海道から発信するつゆだから、極力北海道のものを使ってほしい」という声にお応えするべく、商品コンセプトから商品仕様、パッケージに亘り細部までこだわって、生活協同組合コープさっぽろ様、株式会社にんべん様と当社の3社共同で丁寧に作り上げました。
うまみの決め手となる昆布は、広尾町漁師・保志様がつくる「星屑昆布」です。
当社は、従来廃棄されていた昆布の端材を有効活用に繋がる取り組みをおこなっており、今回生活協同組合コープさっぽろ組合員さんの強い要望にお応えするかたちで、「星屑昆布を加工して付加価値を高める取り組みを応援したい」という生産者さんを応援できるような仕組みを作りあげました。
結果、今回商品開発した「濃厚つゆ」(500ml)18,000本製造にあたり星屑昆布15kg使用することが出来、エシカルを体験してもらえるような商品となりました。
■ メーカーとして、いいものをつくる気持ちに応えたい
生活協同組合コープさっぽろ杉野バイヤーより「コープさっぽろを代表するような商品をイチから作りたい」とご相談をいただき、本プロジェクト結成にあたって株式会社にんべん様にお声掛けさせていただきました。
株式会社にんべん様は、1964年に「だしを加えたつゆ」を業界に先がけて発売し、2024年に60周年を迎えた老舗メーカーです。「生活協同組合コープさっぽろ組合員さんにご満足いただけるような商品を作り、60周年の実績と経験を生かしてにんべんのことをより多くの方に知ってもらいたい」と快くプロジェクトにご賛同いただきました。
北海道産ほたてエキスと、北海道産小麦、大豆の丸大豆醤油を使用。
プロジェクトメンバー一同で作り上げた新商品、北海道愛が詰まった“誰かに教えてあげたい”「濃厚つゆ」は、生活協同組合コープさっぽろ組合員さんの手で育てていってほしいと考えています。
今回の商品開発プロジェクトストーリーはこちらから
(生活協同組合コープさっぽろ様HPへリンクします。)