～規格外のメロンを有効活用～
「茨城県産メロンのレアチーズケーキ」を開発いたしました
村田農園様は茨城県鉾田市で50年にわたり、メロンを作り続けています。
メロン作りで重要なのは温度管理、水の調整、ハウス管理といった地道な作業で、これらを毎日、手間暇を惜しまずに行うことで、美味しいメロンが育ちます。
しかしながら、どれだけ日々しっかりと管理をしても、天候だけはコントロールが難しく、4月の低温や夏場の高温といった天候不順により、市場では売れない規格外品が2年連続で発生しました。
規格外とはいえ、手間をかけて育てたメロンを捨てるのだけは避けたいところ。村田農園の村田様は、かねてよりお取引があり全国にネットワークを持つ株式会社ファントゥ様へ相談しました。
当社ライフネット本部の地域戦略PJは、地域活性化、地域の課題解決となる活動を推進しております。
今回、株式会社ファントゥ様より村田農園様のメロンの規格外品の紹介を受け、当社より冷凍ケーキの製造メーカーである五洋食品産業株式会社様へ提案し、規格外のメロン果汁を活用したレアチーズケーキの開発がスタートしました。
五洋食品産業株式会社様で何度か試作を実施します。試作の中で特にこだわったのは以下2点です。
・クリームチーズなどの配合を調整し、メロンの香りと味わいをしっかりと感じられる、さわやかな仕上がり
・メロンの華やかさを表現するために黄緑色のムースとオレンジ色のソースの色合いのバランス
こうして、メロン果汁が甘すぎないバランスの良い味わいの商品が完成し、同時に産地の課題であった「規格外品」を活用することで、食品ロス削減を図りました。
当社より本製品を「茨城県産の原料を茨城県で消費」という地産地消の意味も込めて、茨城県を含む1都7県を管轄エリアとするコープデリ生活協同組合連合会様へ提案し、2025年7月発売となりました。
村田農園の村田様からも「規格外がこのような形で商品になるのは率直にうれしい」と感謝の言葉を頂き、生産者、取引先が１つになって行った商品開発により、地域課題を解決をすることができました。