ガバナンス体制

基本的な考え方

当社は、「三綱領」を企業理念とし、公明正大を旨とする企業活動を通じ、継続的に企業価値の向上を図るとともに、豊かな社会の実現に貢献することが、株主の皆様や取引先様等ステークホルダーのご期待に応えるものと認識しております。
この考えのもと、経営の健全性・透明性・効率性を確保するために、監査役制度を基礎として、独立役員を含む社外役員の選任による経営監督機能を強化するとともに、執行役員制度の導入等による意思決定や業務執行の迅速化・効率化を図る等、コーポレートガバナンスの継続的強化を経営上の重要課題と位置付け、体制の構築に努めております。

当社グループのコーポレートガバナンス体制

当社グループのコーポレートガバナンス体制

取締役会

取締役会は、経営上の重要事項の決定と業務執行の監督を行っており、取締役(社内)の豊富な経験、高い見識、高度な専門性と社外取締役の実践的、客観的かつ専門的な視点を活かすことにより、適切な意思決定・経営監督の実現を図っております。現在、社外取締役3名を含む計9名で構成しており、社外監査役2名を含む監査役4名も出席しております。
取締役候補者の選任方針・手続は、取締役会で次のとおり決定しております。

1.取締役候補者の選任方針

食品流通業界において広範かつ多角的な事業を行う当社における適切な意思決定・経営監督の実現を図るため、社内及び社外から、豊富な経験、高い見識、高度な専門性を有する者を複数選任しております。
具体的な取締役候補者の選任方針は、取締役(社内)は、業務執行の最高責任者である社長の他、各事業分野を担う執行役員や管理部門を担当する執行役員の中から選任しております。また、社外取締役は、豊富な経験に基づく、客観的かつ専門的な視点を持つ者の中から選任しております。原則として、取締役の総数は12名以内としております。
なお、心身の故障、非行行為、その他取締役として相応しくない行為があり、取締役を解任する場合は、取締役会から、社外取締役を委員長とし、委員の過半数を独立役員とする指名・報酬・ガバナンス委員会に諮問し、同委員会からの答申を踏まえて取締役会にて決議し、株主総会に付議することとしております。

2.取締役候補者の選任手続

取締役候補者の選任にあたっては、取締役の選任方針に沿って候補者を選定の上、当該候補者が取締役会に必要なスキルを保有しているか、及び人財要件を満たしているかどうかに関し、取締役会から指名・報酬・ガバナンス委員会に諮問し、同委員会からの答申を踏まえて取締役会において審議の上、株主総会に付議することとしております。なお、同委員会は、委員の過半数を独立役員とし、社外取締役を委員長としております。

3.取締役会が備えるべきスキル等

当社は、取締役会が備えるべきスキルを一覧化した取締役・監査役のスキルマトリックス及び社長・取締役・執行役員の人財要件を策定し、取締役会に必要なスキル及び社長・取締役・執行役員に必要な資質を特定しております。社長・取締役・執行役員の人財要件に関しては、「人間力」「変革のリーダーシップ」「実行力」「マネジメント力」を4つの柱とし、それに加えて健康状態を要件としております。

監査役会

監査役会は、法令や定款・諸規程等に基づき、取締役の意思決定の過程や職務執行状況の監査を実施しております。監査役(社内)の高度な専門性と豊富な経験に基づく視点、社外監査役の中立的・客観的な視点から監査を行うことにより、経営の健全性を確保しております。現在、社外監査役2名を含む計4名で構成しております。

1.監査役候補者の選任方針

監査を通じて会社の健全な経営発展と社会的信頼の向上を実現するため、社内及び社外から、監査に必要となる豊富な経験と高度な専門性を有する者を複数選任しております。特に、財務・会計に関する十分な知見を有する者を1名以上選任することとしております。
具体的な監査役候補者の選任方針は、監査役(社内)は、全社経営や財務・会計・リスク管理その他の知識・経験を持つ者から選任しております。また、社外監査役は、様々な分野に関する豊富な知識・経験を有する者から選任しております。
なお、心身の故障、非行行為、その他監査役として相応しくない行為があり、監査役を解任する場合は、取締役会から、社外取締役を委員長とし、委員の過半数を独立役員とする指名・報酬・ガバナンス委員会に諮問し、同委員会からの答申を踏まえて取締役会にて決議し、株主総会に付議することとしております。

2.監査役候補者の選任手続

監査役候補者の選任にあたっては、監査役の選任方針に沿って候補者を選定の上、その妥当性について指名・報酬・ガバナンス委員会の答申を得ております。その上で、監査役会の同意を得た後、取締役会で決議し、株主総会に付議することとしております。

取締役会の任意の諮問委員会

指名・報酬・ガバナンス委員会の概要

当社は、取締役会の諮問機関として、指名、報酬、その他ガバナンスに関する事項全般について審議・検討する指名・報酬・ガバナンス委員会を設置しております。同委員会では、取締役会からの諮問に基づき上述の事項について審議し、取締役会に答申いたします。なお、同委員会は、委員の過半数が独立役員であり、委員長及び議長は社外取締役の吉川雅博氏が務めております。また、高度な情報収集力を保有する常勤監査役がオブザーバーとして出席することで、より実効性を高めることとしております。

グループ取引管理委員会の概要

当社は、取締役会の諮問機関として、支配株主と少数株主との利益が相反する重要な取引・行為について審議・検討するグループ取引管理委員会を設置しております。同委員会では、取締役会からの諮問に基づき上述の取引・行為について審議し、取締役会に答申いたします。なお、同委員会は独立役員のみで構成し、委員長及び議長は社外取締役の吉川雅博氏が務めております。また、高度な情報収集力を保有する常勤監査役がオブザーバーとして出席することで、より実効性を高めることとしております。

取締役会、任意の委員会の開催・出席状況 (2022年5月末日現在)

取締役会の開催・出席状況

2021年度(2021年12月※~2022年5月)
取締役・監査役 出席率 取締役・監査役 出席率
京谷代表取締役 100%(15/15)
手嶋取締役 100%(15/15)
榎本取締役 100%(15/15)
吉川取締役 100%(15/15)
山名取締役 100%(15/15)
木﨑監査役 100%(15/15)
山本取締役 93.33%(14/15)
山川監査役 100%(15/15)
田村取締役 100%(15/15)
神垣監査役 100%(15/15)
加藤取締役 100%(15/15)
高橋監査役 100%(15/15)
柿﨑取締役 93.33%(14/15)

任意の委員会の開催・出席状況

2021年度(2021年12月※~2022年5月)
委員 指名・報酬・ガバナンス委員会 グループ取引管理委員会
京谷代表取締役 100%(7/7)
榎本取締役 100%(7/7)
柿﨑取締役 100%(7/7) 100%(1/1)
手嶋取締役 100%(7/7) 100%(1/1)
吉川取締役 100%(7/7) 100%(1/1)
神垣監査役 100%(7/7) 100%(1/1)

※2021年12月23日付で指名・報酬・ガバナンス委員会及びグループ取引管理委員会を設置

取締役会の実効性の定期的な評価

当社は継続的に取締役会の実効性を高めるため、毎年、取締役・監査役の全員に対し取締役会の構成・運営に関するアンケート及びインタビューを行い、その集計・分析結果を取締役会において確認しております。2020年度の取締役会の実効性評価において意見があった、当社に相応しい指名委員会設置や一定の選抜基準等の策定については、2021年12月23日付で、独立役員を委員の過半数とする指名・報酬・ガバナンス委員会の設置及び社長・取締役・執行役員の人財要件を策定する等、当社の指名ガバナンスの向上を図りました。また、同委員会において、役員報酬制度の見直しについて議論し、業績連動型株式報酬の導入等、中長期的な企業価値向上への貢献意識やステークホルダーとの利害共有意識等の更なる醸成を目指して建設的な議論を重ねました。加えて、当社と親会社グループとの取引が少数株主にとって不利益でないかどうかを審議する、独立役員のみで構成するグループ取引管理委員会を2021年12月23日付で設置し、少数株主利益保護のための仕組みを整備しました。また、「中期経営計画2023」で目指すビジョンである「次世代食品流通業への進化」の実現を加速すること等を目指して行った組織改編については、取締役会で決議する前に取締役会以外の場でも複数回議論を重ね、実効性のある組織の構築に取り組みました。更に、監査役会と社外取締役が連携して定期的に意見交換を行う等、当社の経営課題等について情報共有・認識共有しております。その結果、当社の取締役会は、経営上重要な事項の決議と業務執行の監督を適切に行うための実効性が認められる状況にあることを確認いたしました。今後、更なる実効性の向上のため、取締役会における多様性の一層の強化、取締役の相互監督の強化、取締役会に付議・報告する案件に関する資料の内容・粒度等の更なる適切化、取締役会での議論の活性化、社外役員への情報提供の更なる充実等について建設的な意見が提出され、取締役会で共有しました。これら意見を参考の上、取締役会の実効性をより一層高めるための改善を進めてまいります。

スキルマトリックス

当社は、「食のビジネスを通じて持続可能な社会の実現に貢献する」というパーパスのもと、持続的な成長と企業価値の向上に向けて、コーポレートガバナンス体制強化やサステナビリティを中核に据えた経営に取り組んでおります。当社取締役会は、SDGs・ESGに関する知見の重要性を十分に認識しており、これらの取り組みを実現する上で必要なスキルを有していると考えております。個人ごとのスキルの保有状況は下表のとおりと考えております。

氏名 地位 担当 属性 スキル
経営全般・
経営戦略
営業・
マーケティング
ロジスティクス デジタル・IT 財務・会計 ガバナンス・
リスク管理・
コンプライアンス
人事・人財開発
取締役 京谷 裕 代表取締役 社長(兼)CSO(兼)CHO(健康増進担当) 男性
榎本 孝一 取締役 コーポレート担当役員(総務人事・コンプライアンス)
(兼)経営企画本部長
男性
田村 幸士 取締役 SCM統括 男性
細田 博英 取締役 商品統括(兼)加食管掌 男性
川本 洋史 取締役 コーポレート担当役員(CFO) 男性
加藤 亘 取締役
(非常勤)
男性
柿﨑 環 取締役
(非常勤)
社外 独立 女性
手嶋 宣之 取締役
(非常勤)
社外 独立 男性
吉川 雅博 取締役
(非常勤)
社外 独立 男性
監査役 山川 幸樹 監査役 男性
海上 英治 監査役 社外 男性
神垣 清水 監査役
(非常勤)
社外 独立 男性
高橋 吉雄 監査役
(非常勤)
男性

(注)当社の独立社外取締役は、他社での経営経験を有する者を含んでおります。

役員報酬について

1.基本方針

当社は、役員報酬をパーパス・ビジョン実現のための重要な原動力と捉え、以下を基本方針としております。

  • 優秀な経営陣の確保・リテンションに資する内容であり、かつ経営陣に適切なチャレンジと自己変革を促すものであること
  • 会社業績との連動性が高く、中長期的な企業価値向上への貢献意識を高めるものであること
  • 株主をはじめとしたあらゆるステークホルダーと意識・利害を共有する内容であること
  • 透明性・客観性が高く、あらゆるステークホルダーに対する説明責任を果たすことができるものであること

2.報酬水準

役員報酬の水準は、外部調査機関のデータを活用し、類似業種や同規模企業で構成されるピアグループを設定の上、中位水準をターゲットとして職位別に決定しております。

3.報酬構成

当社の取締役(非常勤取締役を除きます。)及び執行役員の報酬は、基本報酬、賞与、株式報酬によって構成され、概要は以下のとおりであります。なお、非常勤取締役及び監査役は、全額を固定報酬としております。

報酬構成の概要

報酬種類 業績連動の有無 変動幅 支給方法 支給時期 構成割合

報酬種類

基本報酬

業績連動の有無

固定

変動幅

支給方法

金銭

支給時期

毎月

構成割合

70%

報酬種類

賞与

業績連動の有無

業績連動

変動幅

0~200%

支給方法

金銭

支給時期

年1回

構成割合

17%

報酬種類

株式報酬

業績連動の有無

業績連動

変動幅

0~200%

支給方法

株式

支給時期

中期経営計画終了後

構成割合

13%

基本報酬

職位別に設けられた基準に従って決定する固定の金銭報酬で、総額の12分の1を月額報酬として毎月支給いたします。

賞与

賞与は、職位別に基準賞与を設け、各事業年度の全社業績及び個人貢献度に応じて変動する金銭報酬で、毎年6月に支給いたします。全社業績は、当社が重視する指標の内、当該期間の執行内容が強く反映される連結経常利益を指標とし、期初に公表される目標値に対する達成割合に応じたフォーミュラによって支給額を決定いたします。個人貢献度は、各取締役の貢献度について、社外取締役を委員長とし、委員の過半数を独立役員とする指名・報酬・ガバナンス委員会が行う5段階の評価によって支給額を決定いたします。

賞与指標 評価方法 ウェイト 変動幅

賞与指標

連結経常利益

評価方法

目標値に対する達成度により評価

ウェイト

50%

変動幅

0~200%

賞与指標

個人貢献度

評価方法

個人の貢献度を評価

ウェイト

50%

変動幅

0~200%

株式報酬

株式報酬は、財務指標及び非財務指標に応じて変動する非金銭報酬で、信託の仕組みを通じて支給いたします。毎年一定時期に、職位別の基準額に応じたポイントを付与し、当社の中期経営計画終了後に業績に連動したポイント相当分の株式を支給いたします。また、交付する株式の50%は、納税資金充当のため換価処分の上金銭にて支給いたします。財務指標及び非財務指標は、当社の中長期的なビジョン達成に向けた重要指標より採用して、ROE、TSR、ESG外部評価及び社員エンゲージメントとしております。

株式報酬指標 評価方法 ウェイト 変動幅
財務指標 ROE 目標値の達成度により評価 40% 0~200%
株価指標 TSR TOPIX相対比較により評価 40% 0~200%
非財務指標 ESG外部評価 目標値の達成度により評価 10% 0~200%
社員エンゲージメント 10%

(注)TSR(株主総利回り)とは、Total Share holder Returnの略称であります。
   TOPIX(東証株価指数)とは、Tokyo Stock Price Indexの略称であります。

4.報酬の決定プロセス

当社は、役員報酬決定手続きの公正性・透明性・客観性の強化を目的とし、取締役会の諮問機関として、社外取締役を委員長とし、委員の過半数を独立役員とする指名・報酬・ガバナンス委員会を設置しております。なお、同委員会には常勤監査役及び必要に応じて外部専門家がオブザーバー参加することで適宜助言を得ております。取締役会は、同委員会の答申を受け、取締役の報酬の額又はその算定方法に係る決定方針を定めております。